PGT社高純度Ge半導体検出システムは測定者の目的にあわせ最適なGe半導体検出器の選択を約束します。PGT社では、Ge半導体検出器を中核としたγ線スペクトロスコピー分析システムも提供することができます。
・測定サンプルから放出されるγ線を正確に分析するためには自然放射能（バックグラウンド）と切り離さねばなりません。このソリューションとしてPGTでは鉛製の遮蔽体を用意しています。PGT社の遮蔽体は無酸素銅で内張を施しているため、鉛から放出される放射線をも遮断します。
・Ge半導体検出器で測定した放射線を精度良く分析するためには、放射線のエネルギーを正確に計測し、その計数値により放射線スペクトルデータとして得ることが必要です。PGT社はGe半導体検出器の動作に必要な高圧発生装置、信号処理回路、MCAを統一したスタンドアロン型の計測回路を用意しています。これによりユーザはより省スペースに、また煩わしいハードウエアの調整を最小限に抑えたオペレーションが可能です。
・放射線計測では、エレクトロニクスで得られた放射線スペクトルデータを用いて、γ線の定性・定量分析を行うことができます。PGT社ではQuantum Goldプログラムにてエネルギー校正、効率校正、核ライブラリ編集、定性分析・定量分析を実行できます。
・γ線分析はPGT社Quantum Goldの他にFitz Peakプログラムも選択することが可能です。

検出器　： NaI(Tl):2"x2",3"x3" , LaBr 1"x1", 1.5"x1.5" から選択（Optionで中性子検出器も同時使用可能）
MCA　　：　DSPタイプMCA（マルチ・チャネル・アナライザ）搭載　(1024ch)
エネルギー範囲　：　18kev ～ 3Mev
使用温度範囲　：　-20 ～ +50℃
測定モード　：　CPS表示、バーグラフ表示、スペクトル表示
分解能　：　約7%（NaI)　、　3%（Labr)
電源　　：　単三電池８本
重量　　：　約　2kg　（PGT-950-2G)

PGT-950は2"x2"若しくは3"x3"NaI(Tl)検出器を搭載した高性能スペクトラムサーベイメータです。

PGT-950は放射線スペクトルを測定し、放射性物質の同定を行うことができます。PGT-950では一般のGM式サーべーメータと同様にトータルでの線量率を表示するだけでなく、同定した放射性物質毎の線量率も表示しますので、線量率が変化した原因をより正確に把握することができます。

例えば通常0.1μSv/hrであった数値が0.4μSv/hrに上昇したとき、これが自然界に存在する天然核種による影響（降雨時など）なのか、人工核種や医療核種などによる影響なのかを評価できることは重要です。
PGT-950は測定したスペクトルデータを内蔵CFカードに保存し、PCで読み取ることも可能です。
操作は片手で操作できる簡単なボタン式、液晶はカラー液晶を採用していますので野外での視認性に優れています。
PGT-950は更にエネルギー分解能を向上させたLaBr検出器も選択可能です。
より高度な利用方法